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自分が理想の生活を送るために、知識・技術を獲得していく必要がある場合、それらは快楽を伴って吸収されなくてはいけません。
そのための方法は二つ。快楽の伴う方法を見つけるか、あるいは、既存の方法で快楽を感じるようになることです。

私は恥知らずという自分の欠点が、SNSに作品を公開するという快楽に結びついているということに気づきました。
また、過度のナルシシズムによって、自分の作品をうっとりと眺め続けることが可能です。
これらの傾向から、快楽を発生させる「作品の公開と鑑賞」と、知識・技術の獲得を結びつけるということであれば、可能であるように思えます。

もう一つの方法については、馴化の仕組みを使って反復することで、元々は苦役に過ぎなかった行為を快楽に結びつけるというものです。
最初は嫌で、どうしてこんなことを自分がしなくてはならないのか、と不満を漏らすようなことであっても、
その方法に自由が利いているのであれば、自分に合わせてカスタムしていくことが可能です。
すると、その作業は「どうやってうまくやるか」のメタゲームに変わります。
ただし、このメタゲームを維持するには、随分と気力が必要になりますし、
他人などの阻害要因が想定されれば、実際に阻害されることがなかったとしても、維持できません。
それに、1日1回以上の頻度が保たれなければ、馴化の効果も働きにくいでしょう。

私は以上の2点をもって、自分の生活を維持し、あわよくば、生計的にも持続可能なものにしようと考えています。
皮算用をすることはありますが、それは実際の私の能力とはかけ離れたものであるので、現実的な行動と切り離すことが、ようやくできるようにもなってきました。

ここからは、記述するのもつまらない、地味な反復と小さな改善の積み重ねになりますが、
得点を重ねていくメタゲームであるとすることで、その退屈と苦役を乗り越えていこうと思います。