タイムアタック03 学習モード

何かをする時に「学習モード」みたいな状態があって、これは興味があるわけではないことを、それでもやらなくてはならない時に発生する。

なぜそれを学習モードと呼ぶのかというと、繰り返しているうちにそのモードにならなくなるためだ。初期段階で学習し、効率化が起きているのではないかと思う。

具体的には、やらなくてはいけないことなのに、手をつけられない。手をつけても、まったく頭が働かない。集中できない。というものである。

これが非常につらいのは、自分が興味があることであれば、この抵抗感がなく学習できるからだ。そのうまくいく時の感覚があるので、ギャップに苦しんでいるというのもあるのだろう。

最近ようやく学習モードの対処法がわかってきた。とにかく細かく作業を分割して、頻度をあげることである。

1日で終わるはずのものに5日かかったとしても、6日時点でまったく着手していないよりはいい(そういうことがよくあった)。

それに、その抵抗感はあくまで一過性のものであり、どんなに興味のない作業でも、慣れてしまうと当初ほどの抵抗感なしでクリアできる。これがあらかじめ分かっていることも重要だ。

完全な手順ではなくても、マニュアル作りを意識するのも良い。これは実際の作業をメタ化したものなので、その分抵抗感が減る。そこから惰性の力を使って本作業を、少しでも進めることができたら勝ちだ。

あとは、単に普段やっていることのボリュームを減らすということも欠かせない。基本的に自分の資源をフルに使って日課を過ごしているところに、そのような「荷物」が放り込まれたら、まず普段のことを犠牲にしてそれを片付けなくてはならない。

普段からその荷物のための時間を確保しておけばいいのかもしれないが、それだと日課が消化できないし、日課を減らすと自分が1日にできることの量と種類に対する不満が蓄積されて、すぐに爆発する。すなわち、全ての日課を放棄してしまう。

それは避けたいので、荷物のある時に限って、日課を制限するにとどめる。この構造自体が定着すれば、全体ボーナスとして学習モードの負荷も減るのかもしれない。