60

昨日は急激な腹痛に襲われて、生き物としてのくだらなさを実感しました。

いくら自分に都合のいい理屈をこねくり回しても、腹痛だけで何もできなくなる。極端な間抜けさを思い出す出来事でした。

テキストをはじめとした作品行為に忘我を求めていると、こういった意図としない身体感覚の強調に対して、情けない気持ちになりやすいのかもしれません。

私は結局、肉体の脆弱さによる限界と、精神の矮小さによる限界の中で生きていくしかありません。それが一般的に想定される水準とはかけ離れて低いということについて、今更何かを憎んだり責めたりというような元気もありません。

ただ、頭で想定しているということと、直接激しい神経信号で、断続的に感知するということには無視できない違いがあって、それが随分堪えてしまった。ということだけを、ここに記録しておく次第です。